2024年9月1日〜15日

【スケジュール】
「エレクトリック」に焦点をあてたものから定評のあるアーティストの回顧展まで、今秋に見るべき81の美術館展覧会とビエンナーレをご紹介。-ARTnews

https://www.artnews.com/list/art-news/news/fall-2024-must-see-museum-exhibitions-biennials-1234715497/connecting-bodies-asian-women-artists-at-national-museum-of-modern-and-contemporary-art-seoul/

【マーケット】
急激な変化の真っ只中にあるアート市場の状況とは。過去2年間ギャラリーは軒並み苦戦しており、多くのコレクターが価格が高騰しすぎていると述べている。直近のアート・バーゼルは当初の報道よりも期待外れで、ニューヨークでは過去12カ月間にミッチェル・イネスやナッシュなどの一流ギャラリーを含む12以上のギャラリーが閉店し、大手ギャラリーは人員削減を開始している。オークション売上も減少しており、2024年上半期は50億5000万ドル(約7,103億7,000万円)で、前年同期比で約30%減少した。過去10年間でこれより悪い結果はパンデミック初期の2020年上半期だけだった。-artnet

https://news.artnet.com/market/art-market-reset-riding-the-waves-of-change-2533656


Artnet Price Databaseによると、今年1月1日から6月30日までのオークションでの販売は総額50億ドル強(約7,029億4,000万円)で、2023年の同時期と比べて29.5%減少している。販売ロット数も4.8%減少し、1ロットあたりの平均価格は27,301ドル(約384万円)に下落、10年ぶりの低水準となった。この下落の理由の1つは高額作品が売りに出されていないことだ。今年これまでに5000万ドル(約70億3,000万円)以上で落札された作品はなく、4000万ドル(約56億2,000万円)以上で落札された作品は3点のみだ。-artnet

https://news.artnet.com/market/data-dive-fine-art-sales-down-2532712


【美術館】
シカゴ美術館(AIC)は、アーロン・I・フライシュマンとリン・ローヒードから7500万ドル(約105億5,000万円)の寄付を受けたと発表した。これは同美術館の145年の歴史の中で最大の命名寄付であり、資金は美術館のコレクションへのアクセスを拡大し、訪問者の体験を向上させる建物計画の実現に使用される。-ARTnews

https://www.artnews.com/art-news/news/art-institute-of-chicago-receives-75-million-gift-aaron-i-fleischman-lin-lougheed-1234717196/


【オークション】
ロンドンで開催されるフリーズ・ウィークのオークションで、クリスティーズがジェフ・クーンズの主要彫刻作品「バルーン・モンキー(ブルー)」を推定840万ドル~1300万ドル(約11億8,000万~約18億3,000万円)で出品する予定だ。フィナンシャル・タイムズ紙によるとこの作品の出品者はダミアン・ハーストだという。クリスティーズは顧客守秘義務を理由にハーストが出品者かどうかの確認を控えている。-artnet

https://news.artnet.com/market/damien-hirst-is-selling-a-8-4-million-jeff-koons-at-christies-during-frieze-london-2535737


フィナンシャル・タイムズが、サザビーズは財務状況が急激に悪化し、2024年上半期にコア収益が88%減少、オークション売上高が25%減少したと報告した。先月サザビーズは、2019年に非公開化したオークションハウスの政府系ファンドが10億ドル(約1,406億9,000万円)の追加資本を提供すると発表。この現金注入はオークションハウスの負債管理を支援するためのものだったようだ。-ARTnews

https://www.artnews.com/art-news/news/sothebys-earnings-drop-first-half-2024-report-1234716568/


サザビーズがこの秋、エイブラムス コレクションをオークションにかける。美術と絵本の出版業界で大きな功績を持つエイブラムス・ファミリーのコレクションは、主に1930年代から1980年代以降にかけて収集されたもので、イサム・ノグチからボブ・トンプソン、マリソルからジョルジュ・マチューまで各年代に代表される作品を包括的に見ることができ、実験的な作品や流派を組み合わせている。作品の多くはアーティストから直接入手された後、初めてオークションに登場するものだ。-artdaily

https://artdaily.cc/news/173629/Sotheby-s-to-offer-Abrams-Collection--including-works-by-Noguchi-and-Marisol


【コレクター】
香港の大手不動産開発業者の御曹司でメガコレクターのエイドリアン・チェンが執行副会長兼CEOを務めるニューワールド・デベロップメント(NWD)が、チムサチョイのハノイロードにあるK11アートモールをめぐり、CRロングデーションから約12億ドル(約1,688億2,000万円)の売却オファーを受けたと地元メディアが報じている。CRロングデーションは中国国有複合企業、華潤集団の子会社である。NWDは親会社が26億ドル(約3,657億8,500万円)の損失を被るとの報道が流れたばかりだった。-artnet

https://news.artnet.com/art-world/adrian-cheng-k11-art-mall-2530036


【都市】
数年前、韓国はアート界の新たなメッカとして歓迎されソウルはその中心地となっていたが、現在のアートマーケットの内情は?  世界経済が停滞しすべての指標がアートマーケットの調整を示している今、アジアの熱狂も以前に比べて下がっていると言える。そんな中フィナンシャル・タイムズは、フリーズソウルが今年のフェアと同時期に開催される光州と釜山の2つの主要なビエンナーレ、および韓国の文化体育観光部(MCST)、ソウル市庁、韓国財団と連携し、持続性と長期的存続を確保することにより「フリーズソウルが復活」との記事を掲載した。-ARTnews

https://www.artnews.com/art-news/market/frieze-seoul-art-market-preview-1234716669/

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